
仮想通貨のメリット・デメリットを知りたい
仮想通貨の特徴って何?
そんな方に向けてこの記事を書いています。
この記事を読めば、仮想通貨のメリット・デメリットを理解できます。
仮想通貨の知識をつけ、リスクを理解しながら投資を行えるようにしていきましょう。
まずは仮想通貨のデメリットから解説していきます。
仮想通貨のデメリット

仮想通貨は法定通貨とは異なる通貨として注目されています。
ブロックチェーンなどの複数の仕組みが組み合わさって、生み出されました。
メリットとしてはセキュリティの高さや投資対象として利益を狙える点が挙げられます。
そんな仮想通貨にもデメリットがあります。
■主な仮想通貨のデメリット
- 通貨価値が不安定
- 通貨価値の担保がされていない
- 常に値動きを監視できない
- セキュリティ面のリスクが0ではない
- 秘密鍵をなくすと、ウォレットが使用不可
- ネットワーク環境が必要
- 取引速度が遅い
- 税率が株やFXと比べると高い
それぞれのデメリットについて解説していきます。
通貨価値が不安定
まず挙げられらるデメリットは、仮想通貨の価値が不安定であることです。
ボラティリティ(値動きの幅)を利用して、投資対象として扱われています。
ただ、大きな利益を期待できる一方で、多額の資金を投資するのはリスクがあります。
投資信託や株と比べて、損する可能性も高いです。
投資初心者の方は、いきなり多額のお金を仮想通貨に投資するのはオススメしません。
まずは自分の余裕のある範囲内で投資を始めていきましょう。
慣れてきたら、投資の額を増やしていくのがベストです。
通貨価値が担保されていない
価値の担保がされていないこともデメリットになります。
仮想通貨には発行体がないため、通貨の価値が保証されていません。
非中央集権型である仮想通貨は、国や地域の経済状況の影響を受けにくいメリットがあります。
ただそのメリットがデメリットになりうることもあるのです。
ハッキング被害などの外部環境の影響で仮想通貨の価値が暴落しても、国や地域は価値を保証してはくれません。
法定通貨は銀行や証券会社などの金融機関が破綻した場合、利用者を守る仕組みが国によって管理されています。
一方、仮想通貨は法整備や取引所の体制が発展途上の段階です。
不正取引で損失が出ても、補償されない可能性があります。
常に値動きを監視できない
24時間いつでも取引できる仮想通貨は、値動きを常に監視することは難しいです。
短期的な値動きで利益を出すことが目的の場合、監視にきりがありません。
仕事中に値動きが気になって、本業がおろそかになってしまうのは本末転倒です。
仮想通貨は短期的に投資するのではなく、長期的に投資をしていきましょう。
中長期での投資であれば、サラリーマンでも仮想通貨を始められます。
普段忙しい人ほど、いつでも投資できるメリットを利用していきましょう。
セキュリティ面でのリスクが0ではない
セキュリティの高さが売りの仮想通貨ですが、過去に仮想通貨流出事件がありました。
多くの資金を抱えている取引所が狙われて、ハッキングされてしまいました。
過去の事件から、国内の取引所はセキュリティ改善に努めています。
ただハッキングされるリスクは0ではありません。
信頼できる企業が運営している取引所を選ぶようにしましょう。
【過去に起きた流出事件】
年月 | 内容 | 流出仮想通貨 |
2011年7月 | MT.GOX(日本)約330万円 | ビットコイン(BTC) |
2014年2月 | MT.GOX(日本)約114億円 | ビットコイン(BTC) |
2018年9月 | Zaif(日本) 約70億円 | ビットコイン(BTC) ビットコインキャッシュ(BCH) モナコイン(MONA) |
2019年7月 | BITPoint(日本)約35億円 | ビットコイン(BTC) ビットコインキャッシュ(BCH) イーサリアム(ETH) ライトコイン(LTC) リップル(XRP) |
ハッキング以外にも自分のアカウントのパスワードが漏れて、不正アクセスされる可能性もあります。
取引所を利用する際は、パスワードが外部に漏れないようにセキュリティ管理を徹底しましょう。
秘密鍵をなくすとウォレットを利用できない
セキュリティ以外にも仮想通貨を扱う上で気を付けることはパスワードの管理です。
秘密鍵を忘れてしまうとウォレットを利用できなくなり、取引が行えなくなります。
秘密鍵とは:ウォレットを使用するためのパスワード
ウォレットとは:仮想通貨を保管する財布
仮想通貨を利用するにはウォレットと秘密鍵が必要です。
また、秘密鍵は再発行不可能です。
もし秘密鍵を忘れてしまうとウォレットを使うことはできなくなってしまいます。
決済方法には向かない
普段の決済に仮想通貨は向いていません。
というのも取引速度が遅く、リアルタイム決済には時間がかかってしまいます。
仮想通貨での取引は、取引内容に間違いがないか、検証しています。
検証が承認されないと取引成立とはならないのです。
どうしてもセキュリティの高さを保つために、取引に時間がかかってしまいます。
リアルタイムで決済する場合は、仮想通貨ではなく、クレジットカードやQR決済のほうを使うようにしましょう。
また、ネットワーク環境が必要となります。
ネットワーク上で資金を管理している仮想通貨はオフラインでは取引、決済はできません。
スマホが充電切れの場合や電波が悪い場合も同様です。
取引速度が遅い仮想通貨は決済手段として使わずに、クレジットカードやQR決済を利用するようにしましょう。
税率が他の投資商品と比べて高い
株式やFXと比べて、仮想通貨の税率は高くなっています。
投資対象として仮想通貨を見た場合、その利益に対して雑所得という税金がかかります。
10種類ある所得区分の中で9つに分類されない所得が「雑所得」に該当します。
所得には給与・配当・不動産・事業所得などがあります。
仮想通貨以外にもネットショップでの収益も雑所得の対象です。
雑所得は累進課税がしかれていて、税率15%から55%となってしまいます。(住民税10%を含む)
一方、株式やFXなどは申告分離課税で一律20%となっています。
株やFXと比べると、税金の割合が高いのが、デメリットになります。
仮想通貨のメリット
仮想通貨には多くのメリットがあります。
■主な仮想通貨のメリット
- 高い利益を狙える
- 個人間で送金できる
- いつでも取引可能
- 手数料が無料or安い
- 少額で始められる
- 世界のどこでも使用できる
- セキュリティが盤石
それぞれ、どのような特徴があるのか解説していきます。
価格変動が大きいため、高い利益を狙える
ビットコインなどの仮想通貨は価格変動が大きいため、高い利益を狙うことができます。
仮想通貨に興味を持った方の多くが、お金を稼ぎたいからではないでしょうか。

自分も「お金を稼ぎたいから」仮想通貨の投資を始めました。
実際、仮想通貨の中には、1年で何十倍にもなるものもあります。
株式や投資信託では得ることのできないようなリターンを得ることができるのが特徴です。
また、草コインと呼ばれる時価総額が低いマイナーな通貨はボラティリティ(価格の変動性)が大きいです。
ただ信頼性が低いため、価格が急激に下がることがあります。
初心者の方は、草コインに投資をするのは避けたほうが無難でしょう。
個人間で送金可能
仮想通貨では「ウォレット」と呼ばれる財布に個人間での送金が可能です。
金融機関を通さずに送金、決済を行うことができます。
つまり、海外へ瞬時に送金や決済ができます。
円などの通貨を送金する場合は、銀行などの金融機関を通して送金するため、時間の制限が発生します。
仮想通貨は距離や時間に縛られずに、すぐ相手に支払うことができます。
今すぐ送金したいときに自由度高く個人に直接送金できるのが法定通貨にはない仮想通貨の利点です。
いつでも取引可能
インターネット環境さえあれば、仮想通貨は24時間365日リアルタイムで取引できます。
仮想通貨の購入、換金を自分の好きなタイミングで行えます。
株の場合は証券取引所が開いている9時〜15時で取引をしないといけません。
普段、平日にお仕事をされている方には取引に参加するのは難しいですよね。
ただ仮想通貨はいつでも取引可能なため、忙しい方でも自分の好きな時に投資ができます。
手数料が無料or安い
仮想通貨は仲介組織が存在しないため、手数料が安く、もしくは発生せずに取引ができます。
法定通貨は銀行送金やクレジットカード支払いでは手数料が発生しています。
少額の送金や売買において発生しています。
さらに、海外送金の場合は手数料がかかります。
法定通貨と比べて、手数料がかからないのが仮想通貨の良さです。
少額で始められる
仮想通貨は少額から始められます。
システム上分割ができるため、小さな額の仮想通貨を購入できます。
投資と聞くと、必要な金額は多いと思われる方もいるでしょう。
ただ、仮想通貨は数百円から投資をできるため、初心者の方でも気軽に始められます。
株やFXと比べて、少額から始められるのは仮想通貨のよいところです。
世界共通の単位
仮想通貨は世界で同一の単位です。
仮想通貨が使えるところであれば、世界中どこでも使えます。
日本円を海外で使おうとした場合は、両替が必要になってしまいます。
仮想通貨は、お金の流通が自由です。
そして国によって通貨の単位が異なることはありません。
仮想通貨は、世界中どこでも仮想通貨で利用することができます。
セキュリティが固い
仮想通貨は、なりすましや取引データの改ざんが困難です。
公開鍵暗号方式とブロックチェーン技術によってセキュリティの高さが成り立っています。
法定通貨の場合、資産を管理しているサーバーがハッキングされてしまうと資産が流出してしまう恐れがあります。
一方、仮想通貨はセキュリティの高さを利用して、自分の資産を銀行などの金融機関を経由せずにP2P(個人間)で送金することができます。
顧客の資産を一元管理する必要がなく、ハッキングされにくい仕組みになっています。
まとめ
■仮想通貨のデメリット
- 通貨価値が不安定
- 通貨価値の担保がされていない
- 常に値動きを監視できない
- セキュリティ面のリスクが0ではない
- 秘密鍵をなくすと、ウォレットが使用不可
- ネットワーク環境が必要
- 取引速度が遅い
- 税率が株やFXと比べると高い
■仮想通貨のメリット
- 高い利益を狙える
- 個人間で送金できる
- いつでも取引可能
- 手数料が無料or安い
- 少額で始められる
- 世界のどこでも使用できる
- セキュリティが盤石