ガス代はNFT取引で発生する手数料であるため、ガス代を抑えることで投資や転売の利益を最大化することに直結します。
そこで本記事では、OpenSeaでのNFT取引でいつガス代がかかるのか、節約する方法まで解説します。
この記事を読み終えると、損せずにNFTを始めることができますよ。
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NFT取引で発生するガス代(手数料)とは
NFTの取引を進める上で避けて通れないのが、「ガス代」と呼ばれる手数料です。
ガス代はイーサリアムのブロックチェーン上に取引を記録するために発生する手数料で、プログラム処理している人に支払われます。
具体的な金額は取引が行われるネットワークの混雑具合によって日々変動します。
なぜガス代(手数料)が発生するのか
ブロックチェーンでは、NFTの取引内容などをブロックチェーンへ記録するために内容が正しいのかをバリデーターと呼ばれるネットワーク参加者に検証してもらっています。
ガス代はこの検証作業を行った人へ支払われます。

車を動かすためにガソリンが必要なのと同じで、ブロックチェーンを使用するにはガス代が必要です。
またすべてのブロックチェーンでガス代が必要なわけではなく、中央集権で管理しているプライベートブロックチェーンではガス代は必要ありません。
そしてガス代が発生するタイミングは利用するサービスによって異なります。
OpenSeaでガス代が発生するタイミングは『こちら』で解説しています。
ガス代(手数料)の相場
ガス代は、ネットワークの混雑度や取引の複雑さによって刻々と変動するため、一定の価格ではありません。
ネットワークが混雑している時間帯(例えば、特定のイベントやリリースが予定されている時間帯など)はガス代が高くなり、逆にネットワークの混雑が少ない時間帯はガス代が低くなる傾向があります。

上記の図のように時間帯によって、ガス代が変動していることが分かります。
まずガス代は取引が混雑しているかで金額が大きく異なるので、一定の金額ではないことを頭に入れておいてください。
ここでは記事執筆時点のガス代を紹介します。
ガス代(最小) | ガス代(平均) | ガス代(最大) | |
---|---|---|---|
OpenSeaでNFTを購入 | 2.26$(324円) | 2.26$(324円) | 2.66$(382円) |
Uniswapでスワップ | 5.82$(836円) | 5.82$(836円) | 6.85$(985円) |
参考:Etherscan
OpenSeaでNFT取引する際にガス代が発生するタイミング
それでは、OpenSeaでNFT取引する際にガス代がかかる3つのタイミングについて解説していきます。
仮想通貨の交換・NFTを送付する際
ガス代は仮想通貨の交換やNFTを送付するタイミングでかかります。
- 仮想通貨を他の仮想通貨に交換するとき
- 仮想通貨・NFTを送付するとき
それぞれ解説していきますね。
仮想通貨を他の仮想通貨に交換するとき
仮想通貨間の交換(スワップ)するときにガス代がかかります。
例えば、NFTをオファーで買うにはWETHという通貨が必要です。
以下の画面だと、「0.001ETH」を「0.001WETH」に交換するために、「0.00124ETH」のガス代がかかっています。

このように、異なる仮想通貨に交換する際は、ガス代がかかってしまいます。
仮想通貨・NFTを送付するとき
NFTを他人にあげたり、別のウォレットに転送したりする際にもガス代がかかります。


別のウォレットに送るのに800円くらいかかっていますね。
NFTを販売する時にかかるガス代
NFTを販売するときにかかるガス代は以下のとおりです。
- 購入のオファーを承認するとき
- 販売をキャンセルするとき
- NFTを永久保存するとき
- 1ETH未満のオークションを承認するとき
購入のオファーを承認するとき
販売しているNFTに対して、誰かが購入のオファー(提案)を行った場合、そのオファーを承認するための取引が必要になるため、ガス代が発生します。

購入者ではなく、販売者がガス代を負担する必要があります!
販売をキャンセルするとき
出品したNFTの販売をキャンセルする場合も、ブロックチェーン上の取引として扱われるため、ガス代が発生します。
- 固定価格
- オークション
以上の2パターンでキャンセルした場合、ガス代がかかります。

キャンセルするのではなく、販売期間が過ぎるまで待つのがおすすめ
NFTを永久保存するとき
OpenSeaでは、NFTを永久に保存することができます。
その際に、永久保存(イーサリアムのブロックチェーン上にデータをアップロードすること)も取引の一つとなるため、ガス代が発生します。
実はOpenSeaで出品をしても、NFTはブロックチェーンに記録されているのではなく、OpenSeaのサーバー上に保管されているのです。
もしOpenSeaのサーバーがハッキングされると、画像が消えたり、別の画像に書き換えられたりすることも考えられます。
そこで、永久保存することでデータが消滅することを防ぐこともできます。
1ETH未満のオークションを承認するとき
NFTをオークション形式で販売して、1ETH未満でオークションが成立した場合の取引承認にもガス代が発生します。
取引の承認者がガス代を負担するので、販売者が負担することになります。

1ETH以外はOpenSeaがガス代を負担してくれます!
NFTを購入する際にガス代
NFTを購入する際にもガス代がかかります。
- 固定価格でNFTを購入するとき
- オファーやオークションをキャンセルするとき
固定価格でNFTを購入するとき
固定価格でNFTを購入する際、ガス代が発生します。

オークションで買う場合は、購入者はガス代はかかりません。
ガス代は取引の時間帯によって、金額が大きく変わります。
時間に余裕があるときはガス代が安い時間帯を狙って、節約しましょう!
オファーやオークションをキャンセルするとき
オファーやオークションへの入札をキャンセルする場合も、ガス代が発生します。
- 購入オファーのキャンセル
- オークションのキャンセル
キャンセルにはガス代がかかるので、基本的にキャンセルしないほうがいいですね。
リアルタイムのガス代を確認する方法
NFTを購入したり、送付したりするとメタマスクで以下のようにガス代を確認できます。

ガス代を確認して、価格が高い場合は「拒否」をクリックすれば、取引は成立しません。
ガス代はリアルタイムで変動するため、取引を行う前にその時点でのガス代を確認することが重要です。
メタマスク以外に、リアルタイムのガス代を確認するには以下のサイトがおすすめです。
Ethersccanはガス代以外にも、以下の情報をまとめてみることができる便利なサイトです。
- 取引履歴
- ウォレットアドレスの残高
- トランザクション履歴

ブックマークしておくのがおすすめです!
Gas Nowでもリアルタイムのガス代を確認することができます。
ガス代が高いタイミングで取引をしてしまうと、手数料だけで10,000円払ってしまうこともあります。
ガス代が安いタイミングを狙って取引するようにしましょう。

これらのサイトは無料で利用できますよ!
NFT取引でかかるガス代を節約する方法
ガス代を安くするには以下の方法があります。
- ガス代が安い時間帯を狙う
- 手数料を下げる設定に変更する
- メタマスクの承認を待つ
何も気にせず取引していると、ガス代だけで損する可能性があるので、確認しておきましょう。
ガス代が安い時間帯を狙う
まずは1点目の節約方法は取引が少ない時間に使用することです。
先述のとおり、ガス代は取引量が多いと高くなります。
どの時間帯が安いのかは「Ethereum Gas Charts」を見ると、一目瞭然です!
ガス代が安い時間は色が薄くなっています。


色の濃さでガス代の高さがわかるので、どのタイミングがガス代が高いのかわかりやすいですね
時間に余裕をもってミントできる場合は、事前にチャートを見て、安い時間帯にミントできると無駄なガス代を払わずに済みます。
手数料を下げる設定に変更する
NFTを購入する場合は、自分の好きな日時で取引できるとは限りません。
そんなときはメタマスクの設定を「低速」に変更することで、多少ですがガス代を抑えることができます。
設定の変更はNFTを購入するときや仮想通貨を送金する際に設定できます。
取引確認画面で「市場」をクリックします。

そして優先度を「市場」から「低」に変更して保存すれば設定は完了です。


多少ですが、ガス代が安くなるので、設定を変えておくのをおすすめします。
メタマスクの承認を待つ
メタマスクの取引画面で、「確認」を押さずに数秒待つだけでもガス代を節約できます。

時間に余裕があるときは、時間をおいてガス代が安くなってから、取引を承認してみてください。
【OpenSea】NFT取引でかかるガス代に関するよくある質問
最後にOpenSeaのNFT取引でかかるガス代(手数料)に関するよくある質問にお答えしていきます。
- OpenSeaで出品する際にガス代以外にかかる費用はありますか?
- ガス代はどうやって支払いますか?
- ガス代が高いときはどうすればいいですか?
- OpenSeaで出品する際にガス代以外にかかる費用はありますか?
- OpenSeaでは出品自体の手数料はかかりません。
しかし、NFTが売れた時には販売手数料が2.5%発生します。
- ガス代はどうやって支払いますか?
- ガス代はウォレットから自動的に引き落とされます。
ウォレットにETHが足りていないと取引できません。
取引を行う際には、ウォレットに十分なETHがあることを確認してください。
- ガス代が高いときはどうすればいいですか?
- ガス代が高いときは、取引を後回しにするか、ガス代が比較的安くなる時間帯を狙うことが一つの方法です。
詳しい対策は『メタマスクで手数料(ガス代)が高い場合の対策3選』で解説しています。
まとめ
本記事ではNFT取引でかかるガス代について解説しました。
繰り返しにはなりますが、ガス代は以下のタイミングでかかります。
NFTで利益を最大化させるためには、ガス代や仮想通貨を買うときの手数料を最小限にすることが大切です。
最短当日で取引可能